映画・機動戦士ガンダムNTを観た感想は「意外とおもしろい」

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アニメ

gnt

「機動戦士ガンダムNT」を観てきました。宇宙世紀のガンダムではF91以来の27年ぶりの完全新作映画ということで注目していました。

事前に公開された情報だけをみているとあまり期待できる雰囲気ではなかったのですが。意外と面白かったです。はっきり言って「宇宙戦艦ヤマト2202より面白い」。
NTを観た感想や面白いと思った内容を書いてみました。

ネタバレ要素あります。

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機動戦士ガンダムNTの商会

舞台となるのは宇宙世紀「UC0097」。

ガンダムUCの後の世界。主人公キャラは違いますが、ガンダムUCの続編というか外伝的な物語です。

ストーリーや設定の一部は外伝短編小説「機動戦士ガンダムUC 不死鳥狩り」ともとにしています。

行方不明になっていたガンダムNT3号機「フェネクス」が出現。フェネクスを捕獲するためルオ商会、地球連邦軍、ネオジオン残党が入り乱れて戦いを繰り広げます。

「奇跡の子供」と呼ばれた3人を中心に物語が進みます。

主要な登場人物を紹介します。ストーリも絡めながらの商会なので。一通り人物紹介をみるとストーリーが一部分ってしまいます。知りたくない人は観ないでください。

登場人物

奇跡の3人とは一年戦争時代コロニー落としを予知して町を救ったとされるヨナ・バシュタ。ミシェル・ルオ、リタ・ベルナルの3人。三人は戦争で孤児になり、ティターンズの施設に入れられニュータイプ研究の実験台にされました。

ヨナ・バシュタ
ガンダムNTの主人公。地球連邦宇宙軍少尉。奇跡の3人の1人だがニュータイプ能力はほとんどない様子。ティターンズの施設を出た後は地球連邦軍パイロットとなりました。パイロットとしては中の上。ミシェル・ルオの指揮するフェネクス捕獲作戦に参加。リタがフェネクスのパイロットいうことは知っており、助けたいと思っています。しかしフェネクスとの交線中にリタは既に死んでいることを確信。最後は魂だけになったリタに受け入れられフェネクスのパイロットとなってセカンドジオングと戦います。

ミシェル・ルオ
ティターンズの施設にいたがニュータイプがほしいというルオ商会に引き取られました。占いが得意でルオ・ウーミンの養女となってルオ商会の特別顧問として経営に参加。ウーミンの意思を継ぎ、フェネクス捕獲作戦に参加。サイコフレームは人の魂を宿すことができてサイコフレームを手に入れれば死者との対話ができると信じている。NT・フェネクスとセカンドネオジオングの戦いのなか死亡。

リタ・ベルナル
奇跡の三人の中で最もニュータイプの素質がありました。実際にコロニー落下を予知したのはリタ。他の二人はリタから伝わった映像を観ただけ。ティターンズの施設で人体実験をうけ強化人間になります。後にフェネクスのパイロットなりました。UC0095フェネクスはテスト運用中に暴走。リタは死亡し思念だけが残ってフェネクスを操っています。セカンドジオングを消滅させた後はフェネクスとともにどこかへ去ってしまいます。

ルオ商会
ニューホンコンを拠点に活動する大企業。機動戦士Zガンダムで登場してエウーゴの支援を行ったので、古いファンなら知ってるでしょう。グリプス戦役ではエウーゴに味方して戦役後は地球連邦ともつながりを持っている。実質的な指導者はウーミンの娘ステファニー・ルオ。NTではステファニー・ルオも登場します。ステファニーとミシェルは仲が悪いと噂されますが、ミシェルはルオを嫌ってない様子。

ゾルタン・アッカネン
ジオン共和国軍の大尉。シナンジュ・スタインのパイロット。シャアの再来を必要とするジオン共和国によって造られた強化人間。情緒不安定で、シャアの再来になったのはフル・フロンタルの方。ゾルタンは失敗作あつかいされてた様子。本人も失敗作扱いされることにコンプレックスを持ってます。フェネクス捕獲作戦に失敗してジオン共和国外務大臣モナハン・ハバロに見捨てられたことで逆ギレ。セカンドジオングと合体してヘリウム3を臨界爆発させて核融合を起こし地球を破滅させようとする。ヨナが乗るフェネクスと戦って死亡します。

ミネバ・ラオ・ザビ
ジオン公国軍人ドズル・ザビの娘。ザビ家の血を引く唯一の人物としてZガンダム以降たびたび重要人物として登場。現在は宇宙船メガラニカ内にあるビスト邸で暮らしています。メガラニカはUCラストで旅立っていきますが、NTの時代にはジオン共和国によって密かに匿われています。

モナハン・ハバロ
ジオン共和国外務大臣。ジオン共和国首相ダルシア・ハバロの息子。アニメ版ガンダムUCやNTを観ていた人は誰こいつ?と思ったかもしれません。原作版ガンダムUCに登場した重要人物。当時は国防大臣でした。実は「袖付き」を影から支援するスポンサーというより黒幕。フロンタルを造ったのもハバロ。宇宙世紀100年にジオン共和国の自治権が返還されるので、それを阻止しようといろいろ企んでる。UCの袖付きの活動もその一環。表向きは政治家として活動しネオ・ジオンや袖付きとの関係はないことになってる。

今回もゾルタンを使ってフェネクスを奪取しようとするが作戦失敗。結局はゾルタン達を地球連邦に売り渡して見捨ててしまう。ハバロがいなくならない限りはいくらでも袖付きは再生できてしまう(ストーリ上)便利な存在です。

バナージ・リンクス
ガランシェール隊に所属するモビルスーツパイロット。UCのあとはジンネマンのもとで働いてるようです。NTラストでガンダム似のMSに乗ってヨナを助けます。事前の情報はありませんでしたが、シルバーバレットのようです。ガエルの使った機体よりもスマートに描かれておりFAZZを足してスマートにしたような印象を受けます。ヘルメットをかぶっているので顔は見えない。ラストで一瞬だけ素顔が見えます。

声だけでしたがどうやらタクヤもガランシェール隊の一員になった様子。

モビルスーツ

RX-9ナラティブガンダム
パイロットはヨナ・バシュタ

ガンダムNTというとRX-78NT1と紛らわしい。MS自体はナラティブガンダムと呼称するようです。
もともとはサイコフレームの実験機としてRX-93ニューガンダムの前に造られた機体。アナハイム・エレクトロニクスから運用を依頼されたという理由で現在はルオ商会が運用。フェネクス捕獲作戦に投入されます。

高機動重武装のA装備、有線ビーム砲を装備するB装備が存在。ラストではシールドとライフルだけのプレーンなC装備でセカンドネオジオングと戦います。

NT-Dシステムが装備されフェネクスをあと一歩のところまで追い詰める。ラストの戦いではサイコフレームが露出。ほぼユニコーンダム状態になります。

セカンドネオジオングとの戦いで大破。

ちなみにコアファイター内蔵なのでパイロットは無事。

A型装備は市販されてます。

 

RX-0ユニコーンガンダム3号機フェネクス

パイロットはリタ・ベルナル

もともと3号機の設定自体はガンダムUC公開時からありました。お台場のダイバーシティで映像が公開され模型にもなってましたね。外伝作品にも何度か登場。短編小説「機動戦士ガンダムUC 不死鳥狩り」では中心的な機体として登場。映画のガンダムNTのストーリや設定は「不死鳥刈り」をもとに構成さているようです。

イベントや小説・漫画を除したアニメ作品では初登場。今回は新しいアームドアームを装備したナラティブVer.で登場。といっても劇中では95年当時からその姿だった事になってます。

UC0095にテスト中に暴走してどこかに飛び去ってしまいます。パイロットのリタが死亡したあとも魂は残り続け機体を動かしていたようです。UC0097に再び出現。1年半もの間メンテナンスや補給もなしによく維持できたものです。

ラストではセカンドネオジオングを蒸発させるパワーを発揮。もはやオカルトの世界。

戦いの後、ヨナを残してどこかへ飛び去ってしまいます。捕獲は失敗したけどそれでいいの?と思うかもしれませんが。ボスキャラ(セカンドジオング)を倒したのでめでたしめでたしなのです。

ちなみにUC0097の世界ではユニコーンガンダム1号機と2号機は既に解体されているので存在しません。

セカンドネオジオング

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今回のボスキャラ。アニメ版ガンダムUCを観た人なら「またかよ」と思うかもしれません。ネオジオングは原作には登場しない作品。短編小説「不死鳥狩り」ではフル・フロンタルの手に渡る前にフェネクスによって破壊されました。

ガンダムNTはアニメ版ガンダムUCの後日談。なので既にネオジオングはバナージたちと戦って破壊されています。今回の機体は2号機。フロンタルのネオジオングの予備パーツをもとに組み立てられた機体という設定です。こんなに大きな物がもう一つあったなんてどうなっているのでしょうか。

ネオジオングは世界を破滅っせるほどの危険な存在なんだそうです。そこでフェネクスにとりついたリタはネオジオングを破壊しようと出現します。今回はタイムスリップはしませんが、正体不明のエネルギーを操ってヘリウム3を核融合反応させたりと無茶苦茶な能力を発揮。念力で核融合ができるとは・・・宇宙世紀もすごい世界になりました。

フル・フロンタルが基礎設計をしたので肝心なところはブラックボックス。運用者もなんでこんな能力があるのかわからないという。ある意味ユニコーンと同じ境遇。

まあ、ガンダムの世界だから何があっても不思議ではないのでしょう。

セカンドネオジオングは一般発売はありませんが、1/144プラモデルが プレミアムバンダイ で発売されます。

 

 

シナンジュ・スタイン

ゾルタン・アッカネンの操縦する機体。
シナンジュの元になったモビルスーツ。もともとはアナハイム・エレクトロニクス社でサイコフレームの試験のために造られた機体です。シナンジュ同様に装飾が施されたナラティブVer.で登場。ネオジオングとの合体機構もあり。

強奪されてネオ・ジオンのもとにわたったのがフロンタルの乗っていた機体。他にもスタインは存在したことになっていましたが、どういう経緯でゾルタン達が手に入れたのかは不明。一応ルオ商会がからんでいるという話ですが。

MGでシナンジュ・スタインが発売されたことは売れなくて大量に安売りされていました。映画に登場したことで知名度も上がり、売れるのでしょうか。

 

いいかげんUC0079のコロニー落としの場面は飽きた。フェネクスは1年半の間に何してたんだよ。補給やメンテナンスはどうしてたんだよ。何で念力で核融合ができるんだ?。とか。ネオジオングが危険な理由がいまいち分かりづらいとか。ゾルタンが暴走して地球破滅へいく流れが唐突すぎるとか。いろいろと突っ込みどころはある映画ですが。

最初の期待があまりなかっただけに、意外と楽しめましたね。

戦闘場面における話の盛り上がり方や、バナージが出そうで出てこない、最後の最後でようやく登場するところとか。ティターンズ、ルオ商会などZガンダムから見ている古いファンにはニヤリとさせられ展開もあったり。

宇宙世紀ファンなら楽しめると思います。

やっぱりガンダムはモビルスーツが動いてなんぼですね。

 

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