一年戦争ファンに人気の機動戦士ガンダム0083がついにブルーレイBOXになります。
08小隊やVガンダムがブルーレイBOXになるのになぜか取り残されていた感じがありましたが、ようやくですよ。
真打ちは遅れて登場するもの、かどうかはともかく。
待たされただけの内容はあるものに仕上がったようです。
特典新作ドラマはMSファン注目
なんと、BOXの特典として 新作ピクチャードラマ「シーマ・ガラハウを中心に描く宇宙の蜉蝣2」が入ってます。
シーマを主人公にしたCDドラマ「宇宙の蜉蝣」は人気が高かったですが、それにあやかってブルーレイBOXでもシーマが復活。
内容的には星の屑作戦に参加してからのシーマが描かれます。 シーマやガトー、ゲルググマリーネ、ガンダムGP02が現代の技術でよみがえります。
GP02がアニメ版ガンダムジオリジンでザクの持っていた対艦ライフル持ってたりと、今だから描ける内容になってます。
というより事実上バルカンしか使える飛び道具のないGP-02ってやっぱり問題でしょう。
ドラッツェの改造型とか、プロトタイプリックドムⅡも出てきます。
プロトタイプリックドムⅡはOVAのア・バオア・クー戦でデラーズの船の中に置いてあったやつです。デザインはなぜかフィルターのないドムトローペンなのに宇宙にあるという。不思議な奴でしたが、要するにカトキ版リックドムです。
ガーベラテトラがツインアイで登場。
ガーベラテトラはガンダム開発計画の4番目の機体だったという設定があるのはファンなら知っていると思います。その名残でしょうか。ジオン側が受け取ったときはまだツインアイだったって事みたいです。わざわざジオン風の外装に換えたなら、モノアイも付けとけばよかったのに。ガンダム横流ししたってバレバレです。
0083はガンダム史上に残る名作
手書きのセルアニメの時代に作られたロボットアニメとしては、作画レベル、動き共に高いクオリティを誇る名作がHDリマスターとなってブルーレイで復活です。
5.1チャンネルサラウンド対応。でも、うちにはそのシステムがない。大丈夫です。ステレオ音声でも楽しめるので問題ありません。
ストーリー自体は、ジオン軍の残党が決起して云々・・。世界を統治しているはずの地球連邦がだらしない(というより悪者あつかい)。で、ガンダムと一部の仲間が頑張っちゃうという、宇宙世紀ものの黄金パターン。
Zガンダム後半からユニコーンまで延々とこの調子で話が続いてます。マンネリと言われようがやっぱりこのパターンがヒットするんです。
古いガンダムファンは好きなんですよこういうの。
宇宙世紀の軍人なのに時代錯誤なせりふの多いジオンのエースパイロットだとか、大掛かりな作戦実行してる割に何が目的なのか良く分からない(なんでジャブローに落とさなかったのか不思議)禿のおっさんだとか(ここでジャブロー潰したら後に続くZガンダムに話が繋がらなくなるので出来ないけどね)。昔の男の顔を覚えてない記憶力の悪い女エンジニアだとか。 おいおい、と思っちゃう内容てんこ盛りでも、盛り上がる戦闘シーンと渋くて格好いい軍人が出てくればそれで満足なのがガンダムファン。
僕もこのアニメは好きです。
ガンプラファン的0083のみどころ
具体的な作品のストーリの評価についてはアニメ系サイトの人たちがやってるので、ガンプラサイトらしくメカに搾って0083の注目点を書いてみたいと思います。
・見所1 格好いいジム系バリエーション
まず何といっても、ジム系バリエーション機体が沢山出てくることでしょう(そこじゃないやろという声多数聞こえるような気がしますが無視します)。
見た目には色と顔以外ガンダムでスペック的にはガンダム超えてるジムカスタムとか、ごついチョバムアーマー着込んでビーム砲撃ちまくるジムキャノンⅡとか、初登場時にはすごいインパクトで、このアニメ凄い!と思わせながら最後はあっけないパワードジムとか。カトキ版ジムがついに公式認定か?とファンを狂喜させたジム改とか見所たっぷり。
ガンダム以上に目立ってたジムって0083だけですよね。いいアニメです。
・見所2 ガンダム対ガンダム
ガンダムが3機も出てきて、ガンダム同士が戦うという。
ガンダム対ガンダムをやった最初のアニメかもしれません。
確かに、ZガンダムでガンダムMk-2とサイコガンダムが戦いました。これが最初のガンダム対ガンダムだといわれてます。でも、サイコガンダム戦はどちらかというと大型メカ対ガンダムの流れにあるような気がしますね。だいたいサイコガンダム自体ボツメカのつかいまわし
ZZではガンダムチームが出来ましたが、Zから続く話のため結果的にガンダムタイプが増えてしまったって感じ。ZZで初登場したガンダムはZZだけだし。
ある意味ガンダムシリーズのライバルでもあるマクロスシリーズのバルキリーをデザインした河森氏がガンダムデザインするというのもOVA発表当時はちょっとした話題になりました。今はだれも気にしないと思うけど。
あと、核を撃つガンダムとか、モビルアーマーに乗ってるガンダムとか。やりたいほうだい。後の時代のガンダムMk-2が霞んで見えてしまう。
見所3 一年戦争のモビルスーツがリニューアルで動きまわる
既に書きましたが、ガンダムと戦うのはジオン軍の残党。
当然、自分達で新型開発するほどの勢力ではありません。だから使うもビルスーツもジオン軍の使ってたやつ。 ジム、ザク、ドム、ゲルググという一年戦争おなじみのモビルスーツがOVA製作時の最新のデザインでよみがえりました。
リックドムⅡは0083の前に作ったOVAの使いまわしですが。
しかも、OVAだけあって作画レベルも高いしよく動くんですよ。古いファンはこれだけでも感涙ものですね。
新しくなったモビルスーツも格好よくて今でも人気あります。
実はこんなんありました的にザメルとかヴァルヴァロも出てきますが、まあ一年戦争からはあまり外れてなさそうな機体(個人的にヴァルヴァロはちょと違うんじゃないのって気はするけど)。ドラッツェは再利用品の寄せ集めという設定なのでこのくらいなら残党軍でも作れそうと思わせるレベルでまとまってるのが良い。
見所4 突然進化する後半機体
サンライズのロボットアニメ恒例の主役機交代も健在。
でも、GP01とGP02が壊れたあたりから機体の技術レベルがおかしくなります。製作者のリミッタが外れちゃった感じ。
1年戦争から3年しか経ってないのに、ガンダムと合体する巨大モビルアーマーGP-03が登場してます。
しかもビームバリア装備(宇宙世紀ではIフィールドと呼称)。軍縮でジムばっかり作ってたのは何だったの?(開発計画って事は将来的には実用化させるつもりじゃ)。
でも、見た目ほどにはたいした武器は積んでないのは内緒。ミサイルとかバズーカーとかビームサーベルとか爆導索(モトネタはは地雷源処理用の装備。宇宙ではあまり使い道がなさそうな気はする)とか技術レベルは0080年代前半相応って感じ。大型ビーム砲も艦船の主砲を転用したと思えば見た目も図体も違和感ない。見た目のインパクトとは裏腹に製作者がぎりぎりで踏みとどまったって感じがします。
GP-03と戦う相手は、オールドタイプでもオールレンジ攻撃を可能にする有線ビーム砲&ビームバリア装備の大型モビルアーマー。ノイエジール。
いきなり時代がネオジオンに飛んだ感じ。確かにジオン軍は巨大&ビームバリア装備のビグザム作ってたけど。ノロノロ動いてたビグザムと違ってそれ以上の以上の巨体なのに飛び回ります。3年の技術進化は凄いと思うか、3年でここまで進化するかと思うか。見る側の寛容さが試されます。
ちなみにパイロットのガトーはニュータイプじゃありません。一応、有線ビームはコンピューター制御という事になってます。
これ作ったのはアクシズですが、いつの間に作ったんでしょうね。この話UC0083って事になってるんですけど。この時点でそんな技術力があったんだ。UC0087年になってもガザしかいなかったのに。ちなみにキュベレイが実用化されるのはZガンダムの後半です。
というわけで、ガンプラファン的にも見所の多いアニメです。
ガンダムアニメファンも、ガンプラファンも両方楽しめますね。
機動戦士ガンダム0083 ブルーレイBOX 発売が待ち遠しいです。
2016年1月発売予定です。
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