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MSなくても楽しめる ガンダムジオリジン 悲しみのアルテイシア

アニメ版 機動戦士ガンダム ジオリジン2悲しみのアルテイシア観ましたよ。

僕はファーストガンダム(一番最初の機動戦士ガンダム)にはまった一人ですが 漫画のオリジンはあんまり見てません。 最初の方だけ読んで途中からは観てないかな。

もともと漫画のガンダムはあまり読まないほうなので。だからオリジンがアニメ化されると聞いてもあんまり期待してませんでした。

しかもアニメ化されたのは本編ではなくて外伝ともいえるキャスバル編。
確かにシャアの過去は興味があるけど、ガンダムのいない時代の物語って面白いの?という思いはありました。

でもオリジン1をレンタルDVDで観たら意外と面白かった。

ジオリジン1青い瞳のキャスバルの見所

というわけで、2を見る前に、ちょっとだけ1を復習してみたいと思います。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I [Blu-ray]

初代から観ているガンダムファンにはニヤリとさせられる演出がいたるところにあり、ガンダムファンなら楽しめます。

主な見所を紹介すると。

・ランバ・ラルが若い。
 当然といえば当然ですね。それよりも細い!体型だけをみたら別人。
ファーストガンダムの回想シーンに出てくる若いころのラルは太くはなかったけど、もう少しがっしりした体型だった。ジオリジン1にはこの場面を連想させるシーンがあります。

でも、ランバ・ラル ファン(僕は連邦派だけどジオンではラルが一番好感の持てるキャラです)としては出番が多くて嬉しい。

・ジオン信者の教祖的存在。ジオン・ダイクンが喋って動いてる。
 でも、あまり感じのいい人ではない。後の時代に美化されちゃってる?

・シャアとセイラの母は正妻ではなく妾だった。ちょっとショック。しかも正妻は妖怪みたい。

・設定だけの存在だったザビ家の次男が登場。
 策略に長けた有能だが嫌な感じのやつだった。

・クラウレ・ハモンが、張り切りすぎ。
 こんなにアクティブな人だったかな?だいぶんイメージが違う。連邦の制服来たハモンがマチルダに見えたのは僕だけですか?(髪の色ちがうというつっこみはなしで)
 

・ラル隊メンバー登場。
 ファーストガンダムのランバ・ラル隊で副官的存在だったクランプとタチが確認できました。この時代から一緒だったんですね。クランプはホワイトベースにゲリラ戦を仕掛けて撃たれて戦死。タチはラルが死んだ後、ハモンが特攻かけたときにザクに乗ってました。

・ルウム戦役がアニメ化
 長年設定だけの存在だったルウムの戦いがアニメ化されました。
 ガンダムイグルーでも映像化されているけど、あの時はシャアザクは背景みたいなものだった。今度は主役です。でも、ちょっとコンピューターゲームの画面っぽい。

← 1/144としては既に5つ目となるHGシャア専用ザク

 ところで、ルウムの戦役時にMS-06R高機動型ザクって実戦配備されていたかな?
高機動型じゃない普通のザク(MS-06Cが有力)だったはずだけど。まあ、ジオリジンはTV版とは設定画変わってるところがあるのでジオリジン版の設定という事なのでしょう。

←2年前に、HGUCで06Rタイプが出たような気もするけど、

それとは別にジオリジン版06RもHG化。


そういえば、ガンタンクも既に実戦配備されてるし。一応初期型という事になってます。
ジオリジンでは目立ってました。

←ジオリジンのガンタンクは
連邦MSらしくゴーグル型の顔が特徴。
漫画の本編に出てくるガンタンク
(ホワイトベースに積んでるやつ)もこんな感じ。

でも、ストーリー上は戦車↓でも問題ない気はする。

この時代の地球連邦軍の主力(のはず)
61式戦車

気づいてないガンプラファンも多いが
戦車としてはかなり大きい。

バンダイは困るだろうけど。

それより、スペースコロニーの中で撃ちまくって大丈夫?

個人的には、キャスバルの声がパズー(ルフィーの方が有名)なのは違和感がある。
そんな元気キャラじゃないと思う。

ファースト世代ならはまるジオリジン

というわけで、ジオリジン2は映画館で観てきました。

その感想は。

映画館で観ると臨場感が違うなあ。

ではなくて。意外と面白かったです。

モビルスーツの動かないガンダム映像作品については評価の厳しくなるこのブログですが。

ジオリジン2はモビルスーツいなくても楽しめました。何でだろう。

←いちおう、こういうやつがいましたが。
このガンプラ売れるのか疑問。

今回はまだ見ていない人のためにネタ晴らしになるような事は書かずに

ガンダムはおろか他のモビルスーツさえ活躍の機会がないガンダムジオリジン2・悲しみのアルテイシアがなぜ面白かったのか理由を考えてみました。

理由その1 シャア・アズナブルの過去が明かされる。

シャアといえばガンダム作品の中で一番有名なキャラクター。主人公はアムロだけど、キャラクターとしてインパクトがあって人気があるのはシャアだと思う。
(個人的にはアムロが好きだけどね)

でも、シャアってかなり謎の人物ですよね。
美形のライバルキャラというだけならどの作品にもたいていはいます。
でもシャアは設定が複雑で話題には困らないキャラクターです。こんなキャラはガンダム世界には他にはいません。

なんでマスクしてるのとか。何で赤が好きなのかとか。父親が宇宙移民者の尊敬するジオン・ダイクンだったとか。でもジオンの息子という事を隠してるとか。連邦対ジオン公国の図式では、味方のはずのザビ家に復習をたくらんでるとか。名前が四つもあったりとか。

そんな謎めいた有名人の過去が明かされるって、ファンとしては興味のそそられるシチュエーションじゃないでしょうか。

理由その2 原作が実績のある安彦良和氏。

でも、シャアとアムロはガンダム世界の中では神格化されていて下手にいじることのできないキャラになってます。

富野監督の機動戦士ガンダム~Zガンダム~逆襲のシャアで話が完成してそこで終わってしまってます。それもそのはず、富野監督自身がアムロとシャアの物語を終わらせる(そしてアムロもシャアもジオンもいない新しいガンダム作品を作れるようにするため)ために「逆襲のシャア」を作ったんですから。

なので、シャアについてはそれ以上に話が作れない。となると過去を描くか、間の時期を描くことですが。だれにでも出来る事ではありません。

富野監督以外に新しいアムロとシャアの物語を作ることが許されにくい雰囲気になってます。

下手な人物が勝手に物語を作ったら(バンダイが許しても)ファンが許しません。富野監督以外で公にそれができるのは安彦氏くらいしかいません。

最初のガンダムの製作にキャラクターデザイン、作画監督として参加しシャアを含むキャラクターをデザインした安彦良和氏はファンの間では高い人気があります。

しかも、安彦氏自身はデザインだけでなくストーリーを作ることに関しても実績があります。「巨神ゴーグ」では原案と監督、キャラクターデザインを担当しました。

←ゴーグ(ロボットの愛称。意志を持ち勝手に動く。正式名はドークスガーディアンレベル21ゼノンタイプだったかな?)のプラモ(発売はバンダイではなくタカラ)買いましたね。
なぜか敵の組織がメルカバ(本当はイスラエルの戦車)使ってる。

(画像はDVD-BOX)

アリオン、ヴィナス戦記といった自身の漫画がアニメ化されました。

←ギリシア神話がモチーフ
公開当時、結構アニメ雑誌に載ってました。

アポロンがシャア(クワトロ)そっくりと思った印象が・・

漫画家としては神話の世界や、歴史上の人物をあつかった物が多く、独自の視点から歴史を組み立てていく手法には定評があります。

大国主命をモデルにしたナムジという青年を中心に日本が国としてできていく様子を描いた漫画。

モビルスーツに頼らずにキャラクターだけで物語を作り上げる事のできる人物としてはうってつけといえるかもしれません。

ガンダムユニコーンの福井氏も人物描写には定評がありますが、もとが小説家ですので文章を駆使して作られた福井作品の魅力を映像で伝えることは難しいといわざるを得ません。

←人物の内面描写が評価されることの多い福井作品だが
文章しか読者に伝える手段がない小説ならではの特徴を
うまく利用したトリックで読者の裏をかくのも得意。
映像作品ではできない演出です。
でもこういう作品かいてるわりに兵器には詳しくない様子。

結局、福井作品が映像化されるときはアクション性の高いエンターテイメント作品に作りかえられることが多いです。福井氏自身も映像化される時には内容の変更には寛容だといわれています。

←ガンダムUCも話が進むにつれ原作との違いが目立つようになった。
最終話はもはや別物。福井作品とは言えない。
ガンプラの為の未確認モビルスーツ大会になりました。
ガンプラファン的にはそれでもいいですが。
意味不明のタイムスリップや無理矢理アムロやシャアを出すのはやめて欲しかった。フロンタルはシャアに似せて作った強化人間にすぎないんです。シャア本人の意思とは関係ない。

実は、シャアの話を描いた作品はもう一つあります。機動戦士ガンダムととZガンダムの間の時代のシャアを描いた「CDA若き彗星の肖像」という物語です。

←シャアを主役にした漫画という点で話題になったけど
実は、ハマーン・カーンが主役なんじゃないかと
思えるくらい目立ってる。しかもアニメとは別人の様な少女っぷり。
これがアニメ化されたら、ハマーンのイメージが覆るかも。

でも漫画だし公式とは認められるかどうかは意見の分かれるところです。

その漫画を描いてるのが、Z~逆襲のシャアでキャラクターデザイン、作画を担当した北爪宏幸氏。そういった意味ではジオリジンと作品の置かれた立場が似てます。しかもジオリジンもCDAも新しく創刊されたガンダム専門漫画雑誌ガンダムエースの看板作品にするために作られたという所まで同じです。

漫画のジオリジンも映像作品のガンダムとは違うパラレルワールドの機動戦士ガンダムという形で物語が進みました。だから公式に宇宙世紀の物語として認められた作品ではなかったんですね。V作戦で開発されるはずのガンタンクがザクよりも先に存在しているのはその名残です。

具体的な内容には触れませんでしたが、初代ガンダムにはまった人なら楽しめる作品であることは間違いないです。逆にいえば、宇宙世紀を知らない人が見たらわけわかんないかも。

映画の上映は終わりましたが、DVD、ブルーレイが発売されました。シャアのファンにはもちろん、初代ガンダムにはまった人にもお勧めです。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN II [Blu-ray]